小学校の周りはテーマパーク
僕の家は小学校の通用門から20〜30m程の距離で始業時間の鐘が鳴ってから、全速力で行けば十分に間に合った。小学校を取り巻く道路にはよく露店が開いていた。通用門のすぐ横手には色々な露天商が店を開いていた。切手ブームを反映してか切手の露天商の時もあれば、砂絵の道具や、粘土の型、輪ゴムの鉄砲、その他子供が喜びそうな露天がいくつもあった。
その通用門から塀沿いに50mほど行くと角に小さな三角広場があり真ん中にはお地蔵さんの祠があり、盆踊りもそこで行われた。コメの粉を練って様々な色をつけたもので本物そっくりにみかんを作り、皮を剥くと中からこれまた本物そっくりの房が顔をのぞかせている。そんな屋台も小学校低学年で見て、いまだににその光景を覚えている。芸術的な動物を作り上げる飴細工もそこで見た。キリンや馬、猫などがあった、そして最後に土台にしているストローから空気を入れて胴体部分を膨らませて完成。当時非常に潔癖症だった僕は直接口でストローから息を吹き込むのを見て、その飴細工は買う事はなかった。もっとも当時は子供が勝手に買える値段ではなかったと思う。普段はその芸術品の制作過程を見るだけで楽しかったのです。

30年ほど前にとある大手の機械加工の孫請けをしていた頃、当時バブル景気でにわかに世間は好景気に沸いた事が有る。孫請けの仕事は何年も加工単価が上がらず、他に乗り換えようかとも考えたが、何時不景気に成るかが分からないので寄らば大樹の陰を選んだ。その結果、バブルが弾けた途端に30年以上安い単価で貢献してきたはずの孫請けをあっさり切捨てた。以降の日本経済の右下下がりとなり、今に至るのだが、日本人の多くは今も変わらず真面目で一生懸命働いている。それなのに、30年前より時給単価が下がっている国は有りますか?
全てが、誰かが唱えた新自由主義から来ているのだと思う。今では日本が得意としていた家電やエレクトロニクス製品は韓国や中国・台湾に追い抜かれて見る影もない。大手企業が内部保留を増やし従業員の給与を減らし、利益のほとんどは外資の株主に持っていく様では衰退途上国と言わざるを得ない。それでもなお国政選挙の投票率が上がらないと言うのは、他の多くの国では考えられない。
多くの大手企業の大株主が外国資本である以上、何十年前の企業の様に利益が上がれば何らかの形で従業員に還元しようと考える事も無いのだろう。







