明日は参議院選挙
明治維新によって日本が世界秩序に組み込まれて以来、幾多の戦争に巻き込まれた事か。その都度国民は戦場に送られ、多くの犠牲者を出した。最後の戦争「第二次世界大戦」では300人もの犠牲者を出した。国内の主要都市は焼け野原になった。明治政府が出来て77年が経ち、敗戦後は平和国家として生まれ変わり、経済に力を力を入れた。特に工業製品は世界有数の輸出国として発展してきた。廃墟からの復興は国民性の真面目で勤勉さのお陰もあり、急速に行なわれた。物心が付いた1960年頃には戦争の面影は無く、自由で平和そのものだった。その後の30年は順調に経済成長を遂げ、年々豊かになるのを実感出来た。当時の世界に影響力を持つナンバーワンが日本であった。外国では電化製品や車は日本製品が溢れていた。国内に於いては特別な車両以外は殆どが国産車で電化製品も全てが国産メーカーのものだった。物価も上がったが、それ以上に給料が上がりボーナス以外にも会社は色々なイベントで社員を労った。しかし、この状況は中曽根総理から始まった新自由主義政策によって株主優遇に転換が始まった。小泉純一郎首相が郵政民営化等により国富を外資参入によって多くをなくす事になる。新自由主義の波は国内産業の海外移転や当時人件費の安かった外国に委託する事態を招き、優れた国内の技術やノウハウが中国や韓国に流れていった。今では日本製品を席巻する勢いで、日本の衰退の象徴となっているのだ。これまで小さな政府として、企業任せで責任を取ろうとしなかった結果が日本の現状だと言えるだろう。新自由主義政策は安倍元総理大臣の時代に益々猛威を振るう事になる。
ここまで書いた時に、安倍元総理大臣の暴漢による銃撃で心肺停止の情報が入って来た。その後はツイッターを通じてその情報を集めたりしたが、夕方になって安倍晋三氏の死亡がテレビ放送で確認された。日本において暴漢による政治家暗殺は、1960年に東京の日比谷公会堂で演説中に刺殺された日本社会党党首の浅沼稲次郎氏と2002年に当時国会議員や官僚の腐敗を徹底追求していた石井紘基氏が、自宅駐車場に置いて右翼団体構成員に刺殺された事を思い出す。今回の場合は、与党議員の最重要人物が狙われる事態が想像つかないのと、映像を見る限り余りにも警備が杜撰で緊張感の無さが伝わってきた。銃規制の徹底された日本で、手作りと言えども殺傷能力がある武器(しかも結構大きい)がチェックされずに演者の至近距離まで行けた事に驚きを禁じ得ない。
ここで一番慎重になるべき事は、参議院選挙の期間中だという事で投票に影響を及ぼさないかである。日本人気質からすると、当事者に不幸があれば味方したくなる。既に言われ始めてる「弔い合戦」のフレーズなどがそうだが、国政選挙は今後の私たちの生活を左右されかねないのだ。特に今回は憲法改悪、消費税増税、緊急事態条項、派遣法、防衛費倍増、等々の課題が満載なのだ。簡単に与党を勝たせるような事が有れば、民主主義国家が77年を経て再び戦争が出来る独裁国家になる可能性が出てくる。自民党の憲法改正草案には、国民主権、基本的人権は削除すると書いてある。自由と平和を望むなら、今回の投票用紙に与党の名前は決して書いてはならない。





