昭和は遠くなりにけり

「(降る雪や)明治は遠くなりにけり」学生時代に、親世代からよく聞いた気する。今になれば、その時のその人の気持がよく分かる。

激動の昭和とよく言われるが、僕の知るそれは平和と安定と繁栄の象徴で有ったと思う。戦後生まれの者にとっては、明るい未来があり希望を持つことができた時代だったと思う。

失われた20年と言われる昨今のそれは、明るい未来は想像も出来ないものに成ってしまった。色々な面で、ゆとりが無くなってしまったように思う。一部の人を除いて、日々の仕事に追われて気がつけば1年が過ぎて去っているのではないだろうか。

今の若者が定年を過ぎて昔を思いだす時、果たしてその青春時代はどんな色に映るのだろうか。青春を戦争真っ只中で過ごした父親世代よりも良い色であって欲しいと願うばかりだ。

1960年代はベトナム戦争のさなか、特に60年代後半になるとベトナム戦争の真実をテレビや新聞以外から知るように成る。当時学生であったが、ベトナム戦争に正義は無いと確信した。正義の裏には虐殺や暴行や略奪がつき纏う。その時、戦争放棄を掲げる日本国憲法は間違っていないと思った。少なくとも、私が産まれてこの年になるまで人を殺したり、殺される恐怖に苛まれることが無かっただけでもこの国に感謝する。